- 子ども頃から英語学習をした方が良いというけどやる意味あるの?
- 子どもの頃から英語を始めたら日本語が中途半端になるって聞くけど本当?
- 英語学習を始めようと決めたけど本当に今から始めるべきなのか?
私は英語保育士としてインターナショナルスクールで働いてきました。
いろんな悩みがある中でも多い相談が『子どもの頃から英語学習が意味あるのか』という悩みでした。
英語学習を始めた人でも悩んでいるのです。
むしろ英語学習が始めた人全員が通る道だと言っても過言ではありません。
みんな同じ悩みを持っているんだね!
ここでは
- 英語学習を始めようと思っているけどやる意味があるのか感じている
- 英語学習をしているけど、このまま続けるべきなのか迷っている
- 英語学習のメリット・デメリットが知りたい
という方の悩み解決に役立つ内容となっています。
- 子どもの頃から英語学習を始めるメリット・デメリット
- 子どもの英語学習を始めた時の親のメリット・デメリット
- デメリットの対処法
を深堀していきます。
- 英語保育士歴8年
- インターナショナルスクール(幼児)にて3,4,5才の担任経験有
- 英語学習に携わった子どもの数50名以上
- カナダ人と国際恋愛
子どもの頃から英語学習を始めるメリット・デメリット
まずどんなメリット・デメリットがあるか先にお伝えします。
メリット
- ネイティブ発音を習得できる(耳から英語を学べる)
- 英語好きになる
- 英語を習慣化することができる
- やればできると自信がつき、モチベーションに繋がる
- 得意科目ができる
- 日本について詳しくなる
- 英語でさまざまな国の人と友達になれる
- 進学や就職に強くなる
デメリット
- 子どもに無理をさせる時がある
- 日本語に支障が出ることがある
- 日本語と英語が混ざってしまう時がある
- 日本人としての常識に疎くなる
- 英語学習の効果が出ない時がある
では、メリットから一つ一つ深堀していきます。
ネイティブ発音を習得できる(耳から英語を学べる)
年齢が上がるにつれ、効果は変わってきますが子どもは耳から英語を学ぶため、きちんとした発音を習得することが出来ます。
文字が読めることの方が珍しいため、文字を読んで覚えるということもあまりしません。
大人よりも頭が柔らかいため、余計なことを考えず聞いたものをそのまま発音できます。
子どものころから英語を学ぶ1番の特権かもしれません。
発音は英語でとても大切だよね!
英語を英語として理解できるようになる
学び方にもよりますが、ほとんどの子の場合視覚と聴覚で英語を覚えていきます。
子どものころは日本語の単語力もないため、むしろ日本語に訳す方が難しかったりします。
日本語と同じように、学んだことをそのまま覚えるので、自然と英語脳が出来上がっていきます。
子どもに『これ、日本語で何ていうか知ってる?』と質問すると
答えられないことよくあります。
これは、日本語で英語を覚えていない証拠です。
日本語もまだ学習中の子どもは特に英語を英語のまま理解できた方がいいね!
英語好きになりやすい
幼児期に英語が苦手な子どもでも、小学校に入ったら好きになることがよくあります。
環境が変わることにより、自分が英語を他の友達より話せるということに気づき自信を持つことができるからです。
好きになるタイミングは異なりますが、英語を続けているうちに自分の強みになり好きになっていくことが多いです。
英語を好きになるって最重要ポイント!!
英語を習慣化することができる
英語を身につけたいのであれば、英語を習慣化しなければいけません。
すなわち、英語学習を続けていれば自然と習慣化ができるようになります。
子どもの頃から英語を習慣化していると、習慣化の基礎を身につけることもできます。
子ども自身が習慣化していることに気付いていない状態でも、当たり前のこととしても英語を学び続けることが出来るようになります。
習慣化を当たり前にできたら英語を嫌がることも減るね!
やればできると自信がつき、モチベーションに繋がる
子どもでも英語を学んでいく中で、辛いことや嫌なこと、上手くできないことに直面します。
諦めず続けることにより、壁を乗り越えることができ『出来た』という喜びを自ら感じることができます。
一度出来た喜びを味わうと嬉しくなり、子どもが自らこれから頑張ろうと思うようになります。
ポジティブに考えられるようにもなり、高いモチベーションを保つことができるようになります。
子どもをやる気にさせるには大人の力が必要だよ!
得意科目ができる
インターナショナルスクールに通い続けると感じずらいかもしれませんが、『英語』という得意科目が出来ます。
他の友達よりも英語に触れている時間が長いため自然に得意なことになっていきます。
得意科目があると、将来的にテスト勉強などで挫折しづらくもなります。
得意科目ができたら、モチベーションにも繋がるし、一石二鳥だね!
日本について詳しくなる
英語が話せるようになるも、外国人と関わることが増えます。
外国人との関わりが増えると『自分の国について』を紹介しあうことが絶対にあります。
日本という国のことを外国人に教えたいという気持ちにもなり、積極的に日本について調べるようになります。
子どもでも日本と外国の違いを理解できるようになったり、日本の行事など日本にしかない特別なことなどを外国人に話せるようになります。
日本について詳しくなると、日本語にも強くなる!
様々な国の人と友達になれる
英語が話せると、言葉の壁がなくなり様々な国の人と友達と仲良くなることが出来ます。
インターナショナルスクールで働いていたとき、
『子どもと外国人の人が多い場所に行ったら、子どもが外国人の人と英語で普通に会話していた』という話しをよく聞きました。
英語が話せるだけで簡単に仲良くすることができます。
また、文化に対して偏見を持たなくもなります。
見た目などの違いも気にせず、その人の個性として考えられるようになります。
文化の違いを教えるのは難しいから自然に学べるのは良いね!
進学や就職に強くなる
英語という武器ができ、お受験に受かりやすくなったという話や
子どもの頃から英語を続けてきたおかげで好きな仕事が出来るようになった
という話をよく聞きます。
英語を話せるということだけでなく英語を続けてきた『継続力』も評価してもらえることもあります。
英語が話せるから進学や就職に強いのは、大人になってから学んだ場合と差がないですが
継続力は子どもの頃から続けてきたからこそ得られる強みになります。
自分に強みがあるって良いよね!
では、次にデメリットについてお伝えします!
子どもに無理をさせる時がある
英語を学んでいると、必ず困難が立ち向かってきます。
その困難を乗り越えるためには子どもに努力をしてもらわないといけません。
子どもが嫌がる姿をみて諦めてしまう親もいます。
嫌がるときは一時的なことが多いので、子どもと一緒に頑張ることも必要です。
子どもが無理しているなと感じたときは、計画的に休んでみたり、負担を減らすことが出来る方法がないかを考えてみると良いでしょう。
日本語に支障が出ることがある
幼児期に英語を学ぶと、日本語も発達段階なため日本語に支障が出るときがもちろんあります。
英語を学んでいない子と比べて悩んでいる方は多いです。
日本語しか学んでいない子の方が日本語上達しているのは掛けている時間が違うので当たり前のことです。
自分の子の成長基準を定め、予定の成長段階より日本語が怠っている場合は日本語を学ぶ時間を少し多く作った方が良いかもしれません。
また、日本語が乏しい子どもに多いのが日本語での会話が少ないということです。
会話していなければ日本語も話せるようになりません。
どれくらい日本語で会話をしているかを今一度見直してみて下さい。
日本語で会話するときは、Yes/Noで答えられる質問はしないようにして文章を話すよう心掛けて下さい。
これを続けるだけでも日本語は成長していきます。
日本語と英語が混ざってしまう時がある
日本語と英語が混ざってしまうことはよくありますが、幼児期は防げません。
なぜなら日本語の単語力が少ないから。
英語だったらわかるという場合は英語で言うことがありますし、そもそも日本語と英語が異なる言葉ということすら知りません。
もし混ざっている場合は、日本語だとこういうんだよと教えてあげれば良いのです。
ただ、間違えを指摘することよりも会話することの方が重要です。
日本語と英語の区別は英語と日本語の語彙力が上がってきたら自然にできるようになってきます。
自分で考えて判断する力をつけていくためにも、幼児期は気にせずそっとする方が良いかもしれません。
日本人としての常識に疎くなる
英語を学ぶと、日本人以外の国籍の人と接することが多くなります。
日本人としか接していない人に比べると日本人としての常識は疎くなります。
ただ日本人としての常識が疎くなっても困ることはありません。
いじめの原因になってしまうかも…と不安になる方もいますが、最悪な場合でも不思議な人くらいで終わります。
もしいじめられるかもと不安であれば、対処法を考えておくと良いでしょう。
英語学習の効果が出ない時がある
英語の上達は人によって異なります。
伸びるのが早い子もいれば、遅い子もいます。また、得意不得意もあります。
- Speaking力は伸びているけれど、Reading力がなかなか伸びない子
- Writing力があるけれど、Listeningが苦手な子
親が伸ばしたいことと子どもの伸びている力が異なる場合、効果が出ていないと感じる場合があります。
子どもの成長記録をつけていたら気付きやすいですが、なかなか記録することはできないですよね。
もしも自分で気づくことができない場合は周りに相談してみると良いかも知れません。
もちろん、英語学習の効果が出ないという場合もあります。
英語学習の効果が出ない子に共通するのが、圧倒的に英語に触れている時間が少ない、アウトプットとインプットの量が少ないということです。
英語学習は英語に触れる時間と話す量がとても大切なので、効果が出ないと感じてもとりあえず続けていくと良いでしょう。
子どもの英語学習を始めた時の親のメリット・デメリット
子どもが英語学習を始めると子どもだけではなく親にもメリット・デメリットがもちろんあります。
親のメリット
- 子どもとスキンシップをたくさん取れる
- 子どもの英語力だけではなく、自分の英語力も向上する
- 子どものためと思うとやる気が出る
親のデメリット
- 子どもの英語が身についているか確認する必要がある
- お金がかかる
- やり始めたら辞めることができない
メリットから紹介します。
子どもとスキンシップをたくさん取れる
子どもが英語を学び始めたら英語で子どもと会話したり、日本語力向上のため日本語での会話が増えます。
会話が増えると子どもと親密な関係を作ることができ、スキンシップもたくさん取れるようになります。
子どもの英語力だけではなく、自分の英語力も向上する
英語を子どもに教えているうちに自分も英語力が上がっているということがあるのです。実は私もそうです。
インターナショナルスクールに通っている場合は外国人の先生と話すことがあったり、英語の文章を読むことが増えたりします。
子どもが英語環境に入ったら、親も必然的に英語環境に入ることになります。英語環境に入ると、少なからず英語力は向上してきます。
(保護者のやる気などにも関係するため、絶対に向上するわけではありませんが‥)
子どものためと思うとやる気が出る
子どもが英語学習を始めると、必然的に親も時間を使うことになります。
大変だなと感じる時があるかもしれませんが、大切な子どものために頑張ろうと気持ちになりますよね。
子どもの英語の成長が目に見えてわかるようになっていくと、やりがいを感じてもっと頑張ろうとやる気に満ち溢れることができます。
大切な子どものためならなんでもできる!これも素敵なメリットです。
デメリット
子どもの英語が身についているか確認する必要がある
子どもの英語が身についているかの確認は、子どもの英語を伸ばす上で大切なことです。
時間や手間がかかり、負担に感じることがあります。
おうち英語をした場合は、全て確認していく必要がありますが、インターナショナルスクールに通っている場合などは先生たちが行ってくれるので必ずしも親がしないといけないというわけではありません。
お金がかかる
習い事全般に言えることですが、お金は掛かります。
お金を掛けずに行う方法もありますが、時間や手間がかかったりする場合があります。
お金をかけることが悪いことなのか…?考え方によって変わることかもしれませんね。
やり始めたら辞めることができない
幼児期の英語学習はやめた時点で終わります。
数年後再開した時にも英語を覚えている場合がありますが、どこまで覚えているかを確認する必要があります。
予定していた期間よりも英語に時間を使うことが出るため、二度手間になってしまうのです。
それでも良いという方は良いのですが、基本的には英語学習は途中で辞めることが難しいです。
ただ、年齢が上がるにつれ一日当たりの時間を短くすることが出来ます。
英語はどれくらい時間を掛けるかがとても大切ではありますが、続けるためには時間を減らすということも良いのかもしれません。
子どもの頃から英語学習を始めるメリット・デメリット まとめ
子どものメリット
- ネイティブ発音を習得できる(耳から英語を学べる)
- 英語好きになる
- 英語を習慣化することができる
- やればできると自信がつき、モチベーションに繋がる
- 得意科目ができる
- 日本について詳しくなる
- 英語でさまざまな国の人と友達になる
- 進学や就職に強くなる
子どものデメリット
- 子どもに無理をさせる時がある
- 日本語に支障が出ることがある
- 日本語と英語が混ざってしまう時がある
- 日本人としての常識に疎くなる
- 英語学習の効果が出ない時がある
親のメリット
- 子どもとスキンシップをたくさん取れる
- 子どもの英語力だけではなく、自分の英語力も向上する
- 子どものためと思うとやる気が出る
親のデメリット
- 子どもの英語が身についているか確認する必要がある
- お金がかかる
- やり始めたら辞めることができない
子どもの英語学習で続けていくか迷ったときや英語学習をやる意味があるのか感じたときは、もう一度この記事を読み直してみて下さい。
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